一人親方労災保険特別加入とは
労災保険とは労働者が仕事中のケガや通勤途上で事故に遭ってしまった場合の負傷・疾病・障害・死亡等に対して保険給付を行う国の保険制度ですが、この制度は基本的に労働者を対象としているため、一人親方や企業の役員等の労働者でない者は対象外とされています。しかし、対象外とされた方々の中にも、労働災害に遭う危険性は通常の労働者と変わらず、労働者に準じて保護することが適当といえる方々もいます。そこで、これらの方々も労災補償を受けることができるように、特別に労災保険に任意加入が認められているのが一人親方労災保険の特別加入制度です。
一人親方労災保険に特別加入をするためには、一人親方の団体を通じて申し込みをする必要があります。労災センターでは、いくつかの種類の事業うち、建築業、内装業、大工業、電気業、防水業、左官業等の建設業を営む方々のための確かな労働災害補償制度を提供しています。なお、 企業の役員は従業員を雇用していない場合は一人親方として労災加入できます。ただし、従業員を雇用している場合は中小企業事業主としての特別加入に該当する場合があります。こちらに関しては別途ご相談ください。
長野県の一人親方労災センターのご紹介
一人親方団体労災センター中部は長野県、新潟県、富山県、山梨県、岐阜県、愛知県を居住地とする建設業の一人親方の方を対象とする組合です。
長野県は、日本の中央部に位置する県で、山岳地帯が多いことが特徴です。そのため、地形や気候に適した技術が求められる建設業が盛んです。長野県の建設業の特徴をいくつか挙げてみます。
- 木造建築の多さ 長野県は山々に囲まれた地域であり、昔から木材を利用した建築が盛んでした。そのため、現在でも木造建築の多い地域として知られています。木造建築は環境に優しく、長野県はその特性を生かした木造建築技術の開発や普及に力を入れています。
- 地震に強い建築物の建設 長野県は地震の多い地域であり、建物に求められる耐震性が高いことから、地震に強い建築物の建設にも力を入れています。また、防災意識も高く、地震や自然災害に備えた建築物の設計や工法の開発が盛んに行われています。
- 自然素材を活用した建築物の設計 長野県は自然に恵まれた地域であり、地域資源を活用した建築物の設計が特徴的です。木材や竹などの自然素材を利用した建築物や、自然光や風を活用した設計が盛んに行われています。
- 観光資源を生かした建築物の建設 長野県は観光資源にも恵まれた地域であり、それを生かした建築物の建設が盛んに行われています。例えば、温泉地やスキー場などの観光施設を中心に、その地域の特色を生かした建築物や、観光客が楽しめる建築物が多くあります。
ご加入いただける当センターの対象エリア
一人親方団体労災センター中部

一人親方団体労災センター中部の沿革
一人親方団体労災センター中部は、平成26年3月1日に長野県松本市野溝西1-6-29 のみぞビル2Fを所在地として長野労働局の承認を受けて発足致しました。
その後、令和3年より1ヵ月及び2か月の短期加入の取り扱いを開始し、現在まで加入者数は右肩上がりに増加しております。今後も一人親方様のご期待に沿えるよう努力してまいります。
長野県で発生した労災事例
長野県で実際に起きた一人親方の労災事故事例をご紹介いたします。
石膏ボード貼付け作業中、ボードとランナーに手を挟み負傷したケース
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職種
内装工事
労災発生状況
11月16日午後1時30分頃、マンション新築工事にて、K社から請け負った内装工事での、洋室の出窓下へ石膏ボード(大きさ約810×1200mm・重さ約5kg)を壁に貼り付け作業をするため石膏ボードを運び入れている際、出窓下に取付済のスタット(四角い棒状軽量鉄骨)・ランナー(コの字型レール状軽量鉄骨・幅45mm・厚さ0.8mm)の手前で運んでいた石膏ボードの手を持ち替えようとしたところ、バランスを崩し、石膏ボードとランナーの突出部分に左手親指はさみ負傷した。
労災保険の申請
病院経由で治療費の請求
※一人親方団体労災センターにて労災保険特別加入してから 324 日目に長野県で発生した労災
台車に積上げていた窓ガラスに右手を強打して右手を負傷したケース
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職種
ガラス工事
労災発生状況
6月30日午後4時30分頃、D社倉庫にて、同社から請け負った住宅改修工事のため、翌日使用する窓ガラスをトラック荷台(地上約98cm)に積込む作業中、台車に積上げていた窓ガラス20枚(地上約28cm)から窓ガラス(重さ約5kg約80cm×80cm・厚さ4mm)4枚を手袋着用し両手で持って振り上げた際、台車に積上げていた窓ガラスに右手を強打して右手の甲および右手人差し指を負傷した。
労災保険の申請
病院経由で治療費の請求
※一人親方団体労災センターにて労災保険特別加入してから 221 日目に長野県で発生した労災
配管レバーバブルから液体が噴出され、左手指を負傷したケース
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職種
建具工事・金物工事
労災発生状況
1月13日午後4時頃、C社から請け負った金物取付工事の際、現場内、排水地上化対応として、グレーチング取付作業中、誤って配管のレバーバルブに右肘があたり、液体(フッ酸配管系統の内の液体)が噴出したため、左手で締めようとした際、左手指に液体が触れてしまい負傷した。
労災保険の申請
病院経由で治療費
※一人親方団体労災センターにて労災保険特別加入してから 403 日目に長野県で発生した労災
長野県のご加入者の声
現在、長野県のご加入者の声はございません。

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