一人親方労災保険の「労災センター通信」

コロナの影響を受けた一人親方の対処法|補助金や今後の対策

 新型コロナウイルスは、私たちの普段の生活や仕事に大きな影響を与えました。一人親方が活躍する建設業においても、多くの企業・団体がコロナの影響を受けています。コロナの影響がいつまで続くかわからない中、安定した生活を送るためにできることはあるでしょうか?

 この記事では、一人親方がコロナ時代を生き抜く方法について解説します。今、苦難に直面している方に向けて補助金の情報も解説しているので、ぜひ参考にしてください。

建設業界へのコロナの影響

 最初に、コロナが建築業に対してどのような影響を与えたのかを確認しておきましょう。以下のデータは、JAGフィールド株式会社が3年以上建設業界で働いた方を対象におこなったアンケートの調査結果です。

・「新型コロナでどんな影響があったか?」

  1. 工事がキャンセル・延期になった(48.0%)
  2. 打ち合わせや会議が中止・延期になった(38.7%)
  3. 資材の納期遅延(37.8%)
  4. 工事のキャンセル(29.8%)
  5. イベント・展示会の中止・延期(19.9%)

 上記のように、建設業では売上や工事の進捗に直結するさまざまなトラブルが生じています。また、先行きの不透明さから物件購入やリフォームを見送る人が増加したため、受注が減少しました。
 建設業界へのコロナの影響は深刻です。実際に大打撃を受けた個人事業主の人も多く、経済的に早期回復を図る必要性に迫られています。

 参考:新型コロナウイルスによって建設業界はどう変化した?

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000048195.html

一人親方がコロナ関連で受給できる補助金など

 コロナの影響により収入が激減してしまった方は、失われた資金をどのように回復すればいいのでしょうか?収入が大幅に減少すれば債務不履行などの重大なリスクにつながります。一人親方などの個人事業主の方は、生活費の不安もあるでしょう。
 そこでまず考えたいのが国や自治体が用意している補助金やサポート制度です。この章では、建設業における個人事業主の方が受けられる制度をご紹介します。
(補助金制度のほとんどは期間が決まっているため、終了している場合があります。)

持続化給付金

 持続化給付金は、コロナの影響により2020年に出された補助金です。持続化給付金を受給するには、前年同月よりも売上が50%以上下がっていることが条件です。
 (売上50%以上の月が1か月でもあれば、給付金の支給対象になります)
 一人親方の場合、受給額は最大100万円です。受付は2020年以内に終了しましたが、今後の経済動向によっては再度同様の補助金が受けられる可能性があります。

 ※ 持続化給付金などの個人事業主を対象にした制度を受けるには、個人事業主として認められる必要があります。あらかじめ開業届け等を税務署へ提出しておきましょう。

新型コロナウイルス感染症特別貸付

 新型コロナウイルス感染症特別貸付は、政策金融公庫から特別な条件で融資を受けられる制度です。一人親方の場合には、最大6,000万円(そのうち3,000万円までが無利子)の融資枠があります。制度を受けるための条件は、5%以上の売上がダウンしていることです。
 無担保で融資が受けられ、返済期間が長い(運転資金15年/設備資金20年)ので、とても使い勝手のよい制度です。

各自治体の補助金

 一人親方や中小企業向けの補助金・助成金は、国からだけではなく地方自治体でも募集していることがあります。例えば福井県では「福井県版持続化給付金」として、最大10万円の給付を受けられます。(受付期間は2021年7月16日まで)お住まいの地域の情報もチェックしてみてください。

コロナに感染した時に労災は下りる?

 コロナ対策の徹底やワクチン接種をしても、コロナの感染リスクが0になるわけではありません。そして、万が一コロナに感染してしまった場合、身体的にも肉体的にも大きなダメージを受けます。

  • 体調の不良や周囲の方への感染防止のため、日常生活に大きな支障が生じる
  • 完全に回復するまで仕事を再開できない(その間収入途絶える可能性あり)
  • 治療費や治療中の生活費によって、出費が生じる

 このように、一人親方を含む自営業の方がコロナに感染すると、非常に大きな問題を抱えることになります。このとき、労災保険が適用になればリスクは大いに軽減されます。労災保険とは、業務中や通勤中のケガ・病気の治療費が自己負担0円になったり休業補償を受け取れる制度です。
結論としては、労災保険が適用されるかどうかは状況次第です。以下の状況を満たした場合にのみ、職場でコロナに感染した場合労災保険が適用になります。

  • 労災保険に加入していること(一人親方の労災保険は、任意加入です)
  • 職場や通勤中にコロナに感染した可能性が高いこと(①感染経路が特定されており、業務上での感染が明らかである/②感染経路は特定されていないが、業務上での感染の可能性が高い)

 労災認定されるか否か微妙なケースもあるため、確認が必要です。

コロナ禍・アフターコロナの一人親方の働き方

 コロナ禍・アフターコロナ禍では、一人親方にもより一層の安全管理が求められます。
 この章では、3つのポイントを解説します。

感染症対策

 ワクチンの接種状況にかかわらず、感染症対策は必須条件です。

  • 作業現場でのマスクの着用
  • こまめな手洗い・消毒
  • 作業現場や工具のこまめな消毒

 上記の対策が不十分な場合、請負元やクライアントから不信感を抱かれる可能性があります。もちろん、自分自身がコロナウイルスに感染しないよう、対策を意識することは非常に重要です。また、身だしなみを整えて清潔感のある印象を与えることも大切です。

体調管理の徹底

 新型コロナウイルスの感染源とならないためには、ご自身の体調のわずかな変化にも注意しましょう。コロナの症状は、実にさまざまです。軽い風邪だと思って念のためPCR検査を受けたらコロナだった、という例もあります。
基本的には少しでも体調が悪い場合は、請負元に症状を伝え現場に入らないようにしましょう。また、ご自身の免疫力を高く保つため、健康的な食生活や規則正しい生活を送るよう心がけましょう。

熱中症対策

 マスクを常時着用していると、熱中症のリスクが高まります。気温の高い日は、感染症対策とあわせて熱中症対策もおこないましょう。具体的な対策は、以下の方法があります。

  • こまめな水分補給・塩分補給
  • 適度に休憩を取る
  • 涼しい服装をする
  • 熱中症対策グッズ(冷却シート・ネッククーラーなど)の利用
  • 日ごろの体調管理(十分な睡眠)

 また、長時間の肉体労働の際には、マスクを外して作業することも検討しましょう。

アフターコロナに向けて一人親方が取り組むべきこと

 コロナが落ち着いたとしても、一人親方の働き方はコロナ前とは異なるでしょう。
 この章では、コロナ後に求められる新たな一人親方の働き方を解説します。

作業効率化・IT化

 コロナをきっかけに、感染症のリスク低下や生産性のために業務の進め方の見直しを進めている建設会社も少なくありません。例えば、打ち合わせのリモート化や、測量など一部の作業の機械化などが挙げられます。
 そこで、一人親方もIT化や新たな業務の進め方に対応した作業方法を習得することによって、市場のニーズにマッチできます。いつでもインターネットでweb会議などができる環境を整え、必要に応じてITツールを活用できるようにしておきましょう。

スキルアップ

 コロナは、建設会社では従業員の退職などによる人材不足の深刻化を引き起こしています。特に、現場の工程を管理したり作業員に指示を出したりする管理者や、資格保有者へのニーズが高まっています。したがって、一人親方がそれらの資格を取得することで、多くの案件を受注できるでしょう。さらに高単価な案件を引き受けられる可能性があります。

保険の加入・見直し

 感染症が拡大している状況下では、いつどこで病気になるかわかりません。また、一人親方の場合、業務中のケガのリスクもあります。 したがって、万が一を想定して保険の見直しをおこないましょう。

  • 一人親方労災保険
  • 各種民間の保険(生命保険・医療保険)
  • 団体が運営している共済保険

 上記の保険の中から、ご自身やご家族にとって必要性の高い保険をぜひチェックしてください。

まとめ

 新型コロナウイルスの流行により、世界中の生活様式や仕事の進め方が変化しました。一人親方も、その例外ではありません。まず、意識しなくてはならないのは自分自身と周りの方々の健康です。職場で感染しないように、そして感染を広めないように、マスクの着用や消毒の徹底など、基本的なことを一つひとつ実践する必要があります。
 続いて考えなくてはならないのが、経済的な対策です。コロナによって建設業界全体の売上が落ち込んだとしても仕事を確実に受注するには、マネジメント力や高い技能が必要です。

コロナをご自身の仕事や生活(保険など)を見つめ直すための一つのきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

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