一人親方労災保険の「労災センター通信」

電気工事士が一人親方として独立|押さえておきたいポイント紹介

 電気工事士は、住宅などの電気設備を安全かつ適切に作業する資格をもった作業者のことを指します。作業の内容により「第一種電気工事士」と「第二種電気工事士」にわかれていますが、現状作業員の不足が指摘されており、とてもニーズの多い仕事です。電気工事士は、電気工事業者に会社員として勤めるほかに一人親方として働く方法があります。
 この記事は、電気工事士が一人親方として働くメリット・注意点などをわかりやすく解説します。

電気工事士が一人親方として働くメリット

 冒頭にてご紹介したように、電気工事士の人数は不足傾向にあります。電気工事士は、メーカー・鉄道会社・防犯会社・ビル・住宅のメンテナンスなどの職場で活躍できます。逆に言えば、電気工事士の資格を取得すれば就職・転職はそれほど難しくありません。では、電気工事士の一人親方になるとどのようなメリットがあるのでしょうか?
 3つの観点から一人親方の電気工事士になるメリットを解説します。

収入アップ

 電気工事士の一人親方は、正社員よりも収入の相場が高くなります。もちろん、相場としての比較であるため正社員でもたくさん稼いでいる方もいれば、一人親方でも思い通りに収入が得られていない方もいます。ただ、一人親方の場合は工夫次第で収入を増やす方法があることも魅力です。
 会社員は給与体系にもとづいて給与が支払われるため、役職につくなどの特殊な事情がなければそうそう給料が上がりません。電気工事士は、一人親方として独立をしたその月から、収入を大きく増やせるチャンスがあります。

自由な働き方ができる

 会社員として勤務していると、さまざまな制約があります。

  • 希望した日に必ず休日を取得できるとは限らない
  • 毎日、同じ時間に出勤しなくてはならない
  • 事業の状況によって残業が生じるケースもある

 
 個人事業主である一人親方は、これらの会社員ならではの休みから解放されます。特に、会社員としての決まった時間に決まった仕事をする働き方が苦手な方や、休みを利用してイベントに参加したい方は、一人親方の働き方の方が合っているかもしれません。

人間関係が気楽

 職場での上司や同僚との関係性においても、一人親方は自由度が大きいです。会社員の場合には、上司のやり方(意見)よりも自分のやり方(意見)の方が正しいと思っていても、目上の方に指摘する際にはかなり気を遣います。またレクレーション・飲み会に上司や同僚から誘われたときには、プライベートの都合が犠牲になることもあります。
 一人親方は、案件ごとに単価が決まっており取引先との関係性も密ではないため、精神的に気楽な気持ちで仕事に従事できるでしょう。

電気工事士が一人親方として働くデメリット

 電気工事士が一人親方として働くデメリットについてもチェックしましょう。
 メリットと同様に3つの観点からご紹介します。

収入にバラつきが生じる

 一人親方として電気工事士をおこなう最大のデメリットは、収入が不安定になりがちなことです。個人事業主として独立する場合に「ハイリスク・ハイリターン」になることはよくいわれます。
 電気工事士の場合は、需要が多い職種であるため、案件を獲得する難易度に関してはそれほど高くない傾向があります。それでも、以下のリスクに注意を払わなくてはなりません。

  • 高単価の案件が獲得できず、収入が伸びない
  • 繁忙期には休みが取れないほど忙しくなるが、閑散期には仕事の受注が入らない

 特に、エアコンの取り付けなどの業務は6~8月や引っ越しシーズンなどにニーズが集中します。年間を通してコンスタントに受注できるか否かが、成功の分かれ道といえるでしょう。

お金や仕事の管理を自分でしなければならない

 一人親方の場合は、会社員とは異なり事業に関連するすべての業務を自分自身で対応しなくてはなりません。電気工事士の方にとって、特に大変な作業になるのがお金の管理でしょう。売上の管理だけではなく、原材料や消耗品などのコストをおこなって確定申告をおこなわなくてはなりません。
 最近では、低価格のオンライン会計ツールがリリースされており、お金の管理もかなり楽になりましたが、それでも不慣れな作業をするのは大変です。

ケガ・病気のリスク

 一人親方は、ケガや病気をしてしまうと収入が途絶えてしまいます。また、病院などの医療機関で治療を受ける際には治療費もかかります。したがって、日ごろから体調管理を整えることやケガをしないように細心の注意を払って仕事をすることが重要です。
 電気工事士の仕事は、配線をつないだり機器を取り付けたりする仕事が中心になるため、疲れなどから集中力を欠いてしまうと大きな事故を起こしてしまうことがあります。そして、どんなに注意をしてもケガ・病気のリスクを0にはできないため、保険の加入や貯蓄などでリスクのケアをすることも重要です。

一人で仕事をしなくてはならない

 一人親方の場合は、現場に入ったら一人で仕事を黙々とおこなわなくてはならないことも珍しくありません。電気工事士の場合は、機器の設置や配線作業を説明書のとおりに作業する仕事なので、コツコツと作業をするのが苦手な方にとってはデメリットに感じられるかもしれません。

一人親方の電気工事士の年収

 会社員として電気工事士の資格を持っている方は、一人親方として独立をしたときにどのように収入が変化するのかが気になっている方も多いと思います。一人親方として独立する場合の最大のメリットにも懸念点にもなりうるポイントなので、報酬の体系とあわせてチェックしておきましょう。

給与体系

 一人親方の電気工事士の給与体系は、作業単価×受注件数です。
 多くの収入を得るには、高単価の案件を安定的に受注する必要があります。また、オフィスビルの配線工事や個人宅でのエアコンの取り付けなどの作業内容は、土日祝日などの時間外の依頼が入りやすい傾向があります。

平均年収

 電気工事一人親方の収入相場は、500~700万円です。日当ベースに換算すると、1.8万円~3万円程度になります。
 電気工事士は、国家資格ということもありキャリアの浅い方でも1.8万円程度の日当が得られます。ただし、熟練者でも劇的な単価のアップは見込みにくい部分があり、やはり安定して月20日以上継続的に仕事を受注することが大切です。

電気工事士の一人親方として稼ぐために必要なこと

 一人親方の電気工事士が安定して仕事を得るためには、よい仕事を受注するためのコツを知る必要があります。
 この章では、3つのポイントをご紹介します。

上位資格/技術を身につける

 電気工事士には、第1種と第2種の2種類があり、第1種の方が上位資格です。簡単にいえば、第2種では一般家庭などの電気工事しか対応できませんが、第1種を取得するとオフィスビルなどの工事も対応できるようになります。
 第1種の資格を取得すると仕事を引き受けられる範囲が広がるだけでなく、単価の高い案件も担当できるようになります。資格試験の合格率についても1種の方が2種よりも10%ほど低く(35%前後)、決して簡単ではありませんが、地道に学習すれば必ず合格できるので第1種の資格を取得しましょう。

リピーターを獲得する

 リピーターからの注文が増えれば、受注が安定します。指名で依頼を取れる場合は、クライアントの第一希望の日程が埋まっていても日程調整の提案ができる可能性があります。安定して案件を獲得するために、リピーターは非常に心強い存在です。

仕事を効率化する

 電気工事士の仕事は、説明書のとおりに配線したり機器を設置したりするなど、非常に地道なものです。
 クリエイティブな能力が強く求められる作業ではありませんが、熟練者になると説明書を見なくとも手際よく作業できるスキルが身につきます。短時間で正確な作業をすることで、作業の負担を最小限に抑えられます。

電気工事士として独立するためのポイント

 電気工事士の方が一人親方として仕事の受注を安定させるだけでなく、生活の基盤をしっかりと整えて作業できるようにするためのポイントをご紹介します。

保険を精査する

 一人親方が注意しなくてはならないリスクとして、ケガや病気のリスクがあります。業務中にケガや病気をして仕事できなくなってしまったときに、十分な補償を受けられるようにするためには、何らかの保険商品への加入を検討するとよいでしょう。
 特にオススメの保険は「労災保険」です。労災保険の補償内容を簡単にご紹介します。

  • 業務中・通勤中にケガ・病気をした時の治療費(自己負担が0円に)
  • 業務中・通勤中のケガ・病気により就労不可になったときの就業不能補償(休業4日目以降、あらかじめ設定した給付基礎日額の80%を受け取れます)
  • 死亡時や障害が残ってしまったときなど、業務・通勤に関連して発生したさまざまなリスクに対する補償金・一時金など

お金の管理をまとめる

 電気工事士の方にとって簿記のルールを覚えるのはとても大変ですが、会計ソフトなどを利用すれば簡単に管理できます。会計ソフトを契約するほどの余裕がない方は、無料のExcelテンプレートなどを活用する方法もあります。
 特に、注意がおろそかになりがちなのがコストの管理です。手元にしっかりと利益を残すためにも、手軽に管理できる状況を整えましょう。

顧客を管理する

 顧客の信頼を得るためには、万全の顧客管理体制も重要です。

  • 見積もり依頼の問い合わせの返答が遅れている
  • リピートの依頼が入った際に、前回の工事内容などが記録されていない

 上記のような事態を防ぐために、顧客ごとに状況や作業内容を簡単にメモしておくだけでも信用の獲得につながります。

まとめ

 国家資格である電気工事士は、ニーズの強い仕事です。資格保有者は50代以上が多く、今後ますます仕事のニーズが高まると予想されています。電気工事士が一人親方として独立した場合、自由度の高い働き方で収入を増やすチャンスが期待できます。
 記事内でご紹介した注意点やポイントを踏まえれば、より収入を安定させられるでしょう。

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