一人親方労災保険の「労災センター通信」

【新潟で加入できる一人親方労災保険団体6選】利用しやすい団体選びのポイントは?

 一人親方が労災保険に加入していないと、労災事故が起きたときなどに補償を受けられないことはもちろん、現場に入れないこともあります。安心して仕事をするためにも、早めに特別加入の手続きを検討したほうがよいでしょう。
 労災保険に特別加入する際には、給付基礎日額についても確認しておく必要があるため、選び方や補償内容との関係なども調べておくと安心です。
 本記事では、利用しやすい特別加入団体を選ぶ際のチェックポイントや、新潟県で加入できる「一人親方労災保険団体6選」もご紹介しています。新潟県で労災保険への特別加入を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
新潟県

新潟県の建設業の特色

 新潟県は、北陸地方の中でも重要な経済地域であり、建設業も盛んに行われています。以下に、新潟県と新潟県の建設業の特色をいくつかご紹介します。

  • 雪国における防雪対策
    新潟県は冬季には豪雪地帯として知られており、建設物や道路の防雪対策が重要となります。新潟県の建設業者は、雪対策のための耐雪設計や雪囲いの施工など、積雪地域に特化した建築技術を持っています。
  • 都市開発と水辺利活用
    新潟市や長岡市などの都市部では、都市開発や水辺利活用の取り組みが進んでいます。例えば、新潟市の再開発プロジェクト「新潟まちなか再生計画」や長岡市の水辺再生プロジェクトなどがあります。新潟県の建設業者は、都市の魅力向上や水辺環境の整備に貢献しています。
  • 地域資源の活用
    新潟県は自然豊かな地域であり、農産物や水産物などの地域資源を活かした施設や農業関連施設の建設が盛んです。例えば、農業施設や農業体験施設、観光施設などが挙げられます。新潟県の建設業者は、地域資源を活かした施設づくりや観光資源の開発に力を入れています。
  • 自然エネルギーの導入
    新潟県では、風力や太陽光などの自然エネルギーの導入が進んでいます。建設業者は、風力発電所や太陽光発電所の建設を手がけるだけでなく、省エネルギーの取り組みや環境に配慮した建築物の建設にも取り組んでいます。

【新潟】一人親方が労災保険に加入しないとどうなるのか?

一人親方労災保険未加入のデメリット
 業務中もしくは通勤中のケガや病気から労働者を守るために作られた公的制度である労災保険は、一人親方は対象にはなりません。
 特別加入制度を利用すれば一人親方も労災保険に加入できますが、義務ではないため迷われる方も多いのではないでしょうか。一人親方が労災保険に未加入の場合だとどうなるのかを確認しておきましょう。

労災事故発生時に補償を受けられない

 特に建設業の一人親方は、業務中に労働災害が発生するリスクが高いといわれています。
 労災保険は一人親方の身に何かあったときに給付金を受け取れる制度です。具体的には、ケガや病気の治療が必要になった際の療養補償や、働けなくなった際の休業補償、死亡した場合の遺族補償などが用意されています。
 未加入の場合はそのすべての補償を受けられないため、治療費を自己負担しなければならなかったり、働けなくなったときに無収入になったりします。
 また、補償がない状態ではご家族も大きな不安を抱えることになるでしょう。

現場に入れないことがある

 一人親方が労災保険に未加入だと、現場に入れないこともあります。
 一人親方が現場で事故に遭った場合、元請会社の労災は使えません。そのため、仕事を依頼した元請会社が責任を問われることもあるのです。
 それを避けるために、労災保険に加入していない一人親方には仕事を依頼しないようにしている元請会社も少なくありません。
 実際に、大手ゼネコンの工事では、すべての一人親方が労災保険番号を記入しなければならない安全書類が用意されていることもあります。
 このように、受けられる仕事の幅が狭くなってしまう可能性もあるため、早めに一人親方労災保険への加入を検討することをおすすめします。

【新潟】一人親方労災保険の給付基礎日額とは?

 一人親方労災保険に加入する際には、自分で給付基礎日額を決定する必要があります。給付基礎日額とは何のことで、どのように決めればよいのか事前に確認しておくと安心です。

給付基礎日額は「保険給付の額を算出する基礎」となるもの

 給付基礎日額とは労働基準法でいう平均賃金のことで、労災保険料の金額を決める際のもとになります。
 一般の労働者は収入に応じて自動的に給付基礎日額が算出されますが、一人親方の場合は決まった給料がないため、自分で給付基礎日額を決めなければなりません。それを労働局局長が承認することで、正式な決定となります。
 一度決めた給付基礎日額は基本的に年度の途中で変更できませんが、毎年4月1日からの変更は可能です。変更を希望する際は、期日までに内容を決めておくとよいでしょう。

給付基礎日額は「所得水準に見合ったもの」を選ぶ

 一人親方労災保険の給付基礎日額は3,500~25,000円までの16段階あり、どれを選択できるかは加入する一人親方労災保険団体によって異なります。
 団体によっては一種類の給付基礎日額のみ取り扱っていたり、5,000円以上~というように限定していたりしています。
 選べる給付基礎日額の種類が豊富な団体もあるため、団体選びの際にはその点もチェックしておくとよいでしょう。
 一般的な決め方としては、前年の収入を365日で割って出した金額に近いものを選ぶことが多くなっています。

給付基礎日額による補償内容の違い

 基本的に、給付基礎日額が高ければ受けられる補償は多くなります。
 治療費についてはどの給付基礎日額を選択しても同じく無料ですが、休業補償・障害補償・遺族補償などは給付基礎日額に左右され、補償内容が変わってくるため注意が必要です。
 たとえば、労働災害により30日間休業した場合を例に挙げると、基礎給付日額を3,500円に設定した場合には3,500×80%×30日=84,000円、基礎給付日額を10,000円に設定した場合は10,000×80%×30日=240,000円になります。

【新潟】利用しやすい一人親方労災保険団体を見分けるポイント

 一人親方が労災保険に特別加入するためには、特別加入団体を経由して手続きを行う必要があります。一人親方労災保険団体は全国に複数あるため、利用しやすい団体を見分けるポイントを確認しておきましょう。

支払方法は複数から選択できるか

 保険料や組合費の支払方法は、特別加入団体によって異なります。
 銀行振込のほかに口座振替やコンビニ払い・クレジットカード払いなどの支払方法を用意している団体も少なくありません。
 毎月の支払いに手間がかかると、忙しく仕事をされている一人親方にとってデメリットを感じやすくなります。その場合は、夜遅くなっても支払えるコンビニ払いや、支払い忘れを防げる口座振替など、自分が利用しやすい方法を選ぶとよいでしょう。

入会手続きは簡単にできるか

 特別加入団体への入会手続きが簡単にできるかどうかもチェックしておくことが大切です。
 申し込み方法は団体によって窓口・郵送・FAX・インターネットなどの方法が用意されているため、利用しやすいものを選びましょう。日頃忙しくて手続きを行う時間をなかなか作れない方は、スマートフォンやパソコンから簡単に手続きができる団体がおすすめです。
 また、手続きを行ってから実際に労災保険に加入できるようになるまでどれくらいの時間がかかるかも調べておきましょう。

短期加入に対応しているか

 団体によっては「1カ月コース」や「2カ月コース」というように、短期間のみの加入に対応しているところもあります。短期の仕事が急に決まり、一定期間のみ労災保険に加入したい場合などは、短期加入に対応している団体を選ぶと便利です。
 必要なときに必要な期間だけ加入できれば、無駄な保険料を支払うこともなく節約につながります。
 ただし、短期加入と脱退を何度も繰り返しているとかえって割高になることもあるため、必要性をしっかりと見極めたうえで選択するのがおすすめです。

新潟で加入できる一人親方労災保険団体6選

一人親方団体6選
 一人親方労災保険団体は全国に数多くあるため、特徴やメリットをよく比較して選ぶことが大切です。今回は、新潟県で加入できる一人親方労災保険団体6選をご紹介します。
 

一人親方団体労災センター

 一人親方団体労災センターは、中部地方をはじめ、関東・関西・九州・東北・沖縄に支部がある団体です。
 組合費はわずか500円で追加費用は発生しないため、支払い負担をなるべく抑えたい方におすすめです。
 また、インターネットからの申し込みに限り、1カ月・2カ月のみの短期加入にも対応しています。「次の現場に入る間だけ労災保険に加入する必要がある」ときなどにチェックしてみるとよいでしょう。
 振込を確認後、最短で翌日には加入でき、加入証明書は即日発行が可能です。労災保険番号を急いで提出しなければならないときも安心できます。
 社会保険労務士がいるため、わからないことがあれば相談に乗ってもらえる点もメリットの一つです。

一人親方団体労災センター

新潟県建設ユニオン

 新潟県建設ユニオンは、1986年に設立された全建総連傘下の組合です。新潟県内在住で建設業に従事されているすべての方が加入できます。
 一人親方として特別加入される場合は労災事務組合会費が年間1,000円と、給付基礎日額に応じた保険料の支払いが必要です。
 給付基礎日額は5,000~14,000円の間で選択できるため、自分の収入に見合ったものや無理なく支払えるものを選ぶとよいでしょう。

新潟県建設ユニオン

中部労災一人親方部会

 中部労災一人親方部会は、新潟県をはじめとする中部地方全域を加入地域としています。
 年払いのほかクレジットカードによる毎月払いも選択でき、年度途中での脱退も可能です。
 特定のゼネコンやハウスメーカーの下請団体ではなく、政治団体や宗教団体とのつながりもありません。集会への参加や集金の強制なども一切ないため、安心して利用できます。
 また、最短で当日のうちに労災番号を発行できることや、短期加入が可能なことなど、さまざまなメリットがあります。毎月払いの会員様限定の優待特典も用意されているため、チェックしておきましょう。

中部労災一人親方部会

新潟中央労務管理センター一人親方組合

 新潟中央労務管理センター一人親方組合は、新潟労働局の認可を受けた建設業関係の方向けの組合です。労働局のOBが創設した組合で、専門的な知識と経験を活かして多くの方々に満足してもらえるサービスを提供しています。
 24時間インターネットによる受付に対応しているため、日中なかなか時間が取れない方も安心して利用可能です。
 また、最短で翌日には加入可能、ベテランの社会保険労務士によるサポートを受けられるなど、さまざまな特徴があります。
 「労災あんサポ親方」のサイトからお申し込み・お問い合わせができるため、チェックしてみるとよいでしょう。

新潟中央労務管理センター一人親方組合 

一人親方労災保険RJC

 一人親方労災保険RJCは、全国対応の建設業専門団体です。
 クレジットカード払いなら毎月払いが可能なため、まとまった初期費用を用意するのが難しい方も安心して利用できます。銀行振込手済料が不要なことはもちろん、クレジットカードのポイントも貯まり、さらにお得です。
 また、「1カ月コース」「2カ月コース」「3カ月コース」から自由に選択できる短期加入プランも用意されており、必要なときに必要な期間だけ特別加入したい方も安心です。

一人親方労災保険RJC

一人親方団体労災センター共済会

 一人親方団体労災センター共済会の大きな特徴の一つとして、加入の申し込みはすべてインターネットを通じて行うところにあります。また、更新手続きや万が一の労災事故の報告も専用のフォームが用意されていますので、インターネットに抵抗感がない一人親方にとっては非常にありがたい団体と言えます。また、費用面も他団体と比較すると割安なのも大きなメリットと言えます。

一人親方団体労災センター共済会

まとめ

 一人親方が労災保険に加入していない場合のリスクや、労災保険へ特別加入するにあたって確認しておきたい給付基礎日額について詳しくご紹介しました。
 一人親方が労災保険に加入するには、特別加入団体を経由する必要があります。忙しい方でも安心して利用できるよう、自分にあった支払方法や加入期間を選択できる団体を選ぶとよいでしょう。
 本記事では新潟県で加入できる一人親方労災保険団体もご紹介しているため、ぜひ参考にしてください。

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