一人親方労災保険の「労災センター通信」

塗装業で独立するには?必要な準備と成功のポイントを徹底解説

 「塗装業で独立して年収アップや自由な働き方を手に入れたい!でも、失敗はしたくない…」
 独立には大きなメリットがあるとはいえ、独立後に安定して仕事を得られるか心配する方もいらっしゃるでしょう。そこで本記事では、塗装業で独立するのに必要な4つの準備と、成功する4つのポイントをわかりやすくまとめました。
 独立してから後悔しないために本記事の提案を実践し、独立のタイミングをしっかりと見極めましょう!

塗装業で独立するために必要な4つの準備

 塗装業で独立して一人親方になる職人は多くいます。会社員とは異なり収入の上限がないことや、自分のペース・スタイルで働けるなど、独立には大きなメリットがあります。一方で、「独立は思っているほど簡単ではない」「独立は厳しい」などネガティブな意見を聞くこともあるでしょう。
 塗装業で独立して成功するには、事前準備が欠かせません。ここでは、塗装業で独立するために必要な準備を、大きく4つに分けて解説します。

取得すると強い!スキルと資格

 塗装業で独立して稼げるようになるかは、自分自身の腕にかかっています。そのため、独立の検討は職人として腕がよいことが大前提です。塗装職人としてのスキルを磨くには、塗装会社に就職して経験を積むのが一番の近道だと考えられます。現場仕事を一通りできるようになるのに早くて5年、一般的には7~10年ほどかかるといわれています。
 なお、塗装業で独立するのに必須の資格はありません。しかし、独立後に自身のスキルを証明するため、複数の資格を取得しておくとよいでしょう。保有資格はセールスポイントとして公表し、信頼できる業者であることをアピールできます。
 塗装関連の資格には、以下のようなものがあります。
【国家資格】

  • 塗装技能士
  • 有機溶剤作業主任者
  • 足場の組立て等作業主任者
  • 石綿作業主任者

【民間資格】

  • 外壁診断士
  • 外壁劣化診断士
  • 外壁塗装マイスター
  • 窯業サイディング塗替診断士
  • 雨漏り診断士

独立するために必要な手続きと許可

 塗装業で独立するには、個人事業主または会社設立の2つの選択肢があります。
 個人事業主として独立する場合は、開業届の提出が必要です。「個人事業の開業・廃業等届出書」を国税庁のホームページまたは最寄りの税務署で取得し、記入してから税務署へ提出します。このときに、「所得税の青色申告承認申請書」も提出することで、確定申告の際に節税効果が得られます。また必須ではありませんが、「屋号」を設けることで屋号を用いた銀行口座の開設ができ、社会的な信用を上げる効果も期待できるでしょう。
 会社設立の場合は、法人用の実印の作成・定款の作成・登記申請などの手続きが必要です。個人事業主として独立することに比べて手続きに時間と費用がかかりますが、「節税効果が高くなる」「社会的信用が上がる」「資金調達で有利になる」などのメリットが得られます。まずは個人事業主として独立して、事業が軌道に乗ってから会社設立を検討するのが一般的です。
 なお、500万円を超える工事を請け負う際は、「建設業許可」が必要です。事業を拡大して大規模工事を請け負う予定がある場合は、取得しておくとよいでしょう。

独立するために必要な資金と道具

 塗装業で独立するには、資金と道具の準備も必要です。
 独立時に必要な開業資金の内訳は、以下のとおりです。

  • 工具・塗料
     刷毛・ローラー・養生道具・脚立など、作業に必要な工具類を一式用意する必要があります。足場板・高圧洗浄機・コンプレッサーなども必要ですが、最初はレンタルしたり元請けから借りたりするケースもあるようです。仕事を請け負う際は、必要な塗料の購入費用も発生します。
  • 事務所・資材置き場
     事業規模に応じて、事務所や資材置き場が必要になるケースもあります。自宅を事務所として使用する場合は、車庫や倉庫を資材置き場にできるかもしれません。
  • 車両
     移動や資材の運搬で使用する車両が必要です。塗装業の場合、ワンボックス車で仕事をする方がほとんどです。
  • 当面の生活費・従業員の給料
     請負で働く場合、支払いが翌々月末になることも珍しくありません。当面の生活費や、従業員がいる場合は給料分の資金を用意しておく必要があります。

 独立する場合、塗料の購入・消耗品の補充・工具の買い替えなども自分自身で行わなければなりません。入金と支出のタイミングがズレるケースも多いため、現金が手元になくなる事態にならないよう、運転資金としてまとまった金額を常に用意しておくと安心です。

人脈を構築しておく

 独立してから仕事を請け負うために、人脈は欠かせません。
 独立後の仕事の請け負い方は、元請けから仕事をもらうか、顧客から直接受注する2つの方法があります。しかし、最初は元請けから仕事をもらうのが一般的です。現在勤めている会社が元請けになってくれるケースもあるため、独立を検討する際は社長に相談するなど、良好な関係を維持するよう努力しましょう。
 仕事で交流する機会のあるハウスメーカー・工務店・リフォーム会社などの社長とよい関係を築いておくのも大切です。丁寧な仕事や人間性が評価されるなら、独立後に仕事を回してもらえる可能性が高くなります。
 また、仕事を頂けそうな知人や関係者をリストアップしておくとよいでしょう。元請けからではなく顧客から直接仕事を受注することで、中間マージンが発生せず高単価の案件を獲得できると期待できます。

塗装業で独立して成功する4つのポイント

 塗装業で独立するのは比較的ハードルが低く簡単ですが、独立後に安定して仕事を獲得するには工夫が必要です。ここでは、塗装業で独立して成功するポイントを4つご紹介します。

単価を上げる努力をする

 塗装業で独立して成功するには、単価を上げる努力が必要です。
 そのために、前述のように顧客から直接受注して元請け仕事を増やすよう努力しましょう。下請けの場合、元請けが設定した単価で仕事を受注することになりますが、元請けになることで単価設定も自分で行えるようになります。
 単価設定の際は、競合に勝ちたいあまり単価を低く設定するのはおすすめできません。最初に設定した単価がスタンダードとなり、後で値上げをするのが難しくなってしまうでしょう。また、同じ地域の同業者から苦情を受ける可能性もあります。
 単価設定は、地元の同業者の価格を参考にして適正価格を提示するとよいでしょう。パック料金を設定するなど、顧客にわかりやすい工夫をすることで、問い合わせ件数を増やせると期待できます。また、施工実績を積み上げてアピール材料が増えると、「ちょっと高いけど信頼できる業者さんだから」という理由で仕事の依頼を受けられる可能性が高くなります。

集客方法を工夫する

 塗装業で独立して成功するには、集客方法の工夫も大切です。
 最初は以前に勤めていた塗装会社の下請けで働き、安定した仕事量を得られるケースもあります。しかし、元請け1社のみの場合は突然仕事を打ち切られるリスクがあるため注意が必要です。できれば、複数の元請けから案件を獲得し、リスクを分散させておくとよいでしょう。そのために、日頃から営業にも力を入れておくことが大切です。
 会社員時代に付き合いのあった方や、独立後に知り合いになった社長・職人たちの連絡先を確保しておきましょう。普段から連絡を取り合える関係を築いておくなら、仕事がなくなって困っているときに相談できるかもしれません。
 また、顧客から直接仕事を依頼してもらえるよう、ホームページの作成やSNSを活用する個人事業主も増えています。施工実績を掲載してアピールすることで、問い合わせや仕事の依頼を受けられるケースもあります。ホームページやSNSを活用する際は、こまめな更新や問い合わせへの対応をしっかりと行うことを忘れてはなりません。

家族のサポートを得る

 意外と忘れてしまいがちですが、塗装業で独立して成功するには家族のサポートも欠かせません。 独立後は労働時間や収入が不安定になると考えられます。塗装作業に加えて、営業や事務仕事も自分で行わなければならず、軌道に乗るまでは休みなしで働くケースも少なくありません。また、独立直後は案件をうまく獲得できず、安定した収入が得られるのに時間がかかる場合もあるでしょう。
 家族の理解を得ないで独立すると、困難な時期に不安やストレスが溜まり、家庭内が荒れてしまうケースがあります。そうならないために、独立前に家族でよく話し合い、事務仕事や営業の手伝いをしてもらうなど協力体制を整えておくことは大切です。

リスク管理を怠らない

 塗装業で独立して成功するには、リスク管理を怠らないことも大切です。
 塗装の仕事には高所作業も発生するため、転落など事故のリスクもあります。独立すると日給月給ではなく成果報酬になるため、できるだけ早く仕事を終わらせたい気持ちになるでしょう。しかし、効率だけを重視して安全対策を怠ってしまうようでは本末転倒です。
 特に、独立すると会社員のように労災保険が適用されなくなるため注意が必要です。万一のケガや病気の際には、基本的に全額自己負担で治療を受けることになります。また、療養期間中の休業補償も受けられないため、収入を得られず生活が困窮するリスクもあります。
 そこで、普段から安全対策をしっかりと行うことに加え、万一の事故に備えて労災保険の特別加入制度を活用しましょう。特別加入制度とは、一人親方のように労働者に該当しない方でも、業務の実態や災害の発生状況からみて労働者に準じて保護することがふさわしいとみなされる方を対象に、労災保険に特別に加入することを認めている制度です。
 塗装業の一人親方の場合、「一人親方労災保険」に加入することで、万一の事故の際に労災保険の手厚い補償が受けられるようになります。特別加入についてのご相談やご質問は、「一人親方団体労災センター」までお気軽にお問い合わせください。

まとめ

 塗装業で独立する準備と、独立して成功するためのポイントをまとめました。
 独立するために必須の資格や許可はありませんが、独立後に仕事を獲得するために、自身の経験やスキルをアピールできるよう資格取得を目指すのは大切です。それと同時に、資金調達や人脈の構築も忘れずに行いましょう。
 独立後は安定した経営や収入アップを目指して、単価を上げる努力・集客方法の工夫・家族のサポート・リスク管理を心がける必要があります。特にリスク管理については、独立後は労災保険が適用されなくなるため、特別加入制度を活用するなら安心です。

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